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2009年1月 1日 (木)

オバマ氏への手紙

9条フェスタ2008で、戦争をなくし、世界平和を実現しようという熱いメッセージをアメリカ次期大統領のオバマ氏に伝えようと伊藤成彦代表が提案し参加者一同賛同、11月19日以下のお手紙をおくりました。以下転載します。

親愛なるバラク・オバマ大統領 殿

アメリカ第44大統領への当選を心からお祝い申し上げます。

アメリカ民主党の大統領候補者として名乗りを上げてから、あなたは選挙活動を通して一貫して、「この世界を変えよう!理想に向かって進もう!」と語りかけ続けてきました。あなたのアピールは、アメリカの有権者はもとより、日本の私たちを含め世界中の人々の心に灯火を灯し、励ましてくれました。

11月4日の夜、シカゴのグランド公園であなたが語った、「わが国民の真の強さは、武器の力からくるものでも、富の大きさの力から来るものでもなく、理想を持ち続ける力ー民主主義、自由、チャンスと挫けず希望を持ち続けることから来るのです」という言葉は、アメリカ国民を越えて、世界の人々の心に滲み込み、理想の実現に向け立ち上がる勇気を与えてくれました。

私たちは今、10月18日に東京で開催された「輝け9条!世界へ未来へ!フェスティバル」という市民集会を代表して、あなたへ手紙を書いています。

「9条」とは日本国憲法第9条です。あらゆる戦争の廃絶を誓い、そのためにあらゆる軍隊と武力の放棄を宣言した憲法の条文です。

この憲法第9条こそは、かつて、日本帝国が1895年以来、朝鮮、中国とその近隣諸国を次々と侵略し破壊した戦争の責任を反省し、二度と戦争を起こさない「不戦の誓い」を込めたものに他なりません。

この憲法は1947年5月3日に施行されました。しかし、アメリカ合衆国政府は、既に1952年から、この憲法を無視して、日本再軍備への圧力をかけ続けて来ました。日本の保守政権はその圧力を利用して、日本の軍事化を進め、排外的民主主義を育てて、今や、日本の軍事化と民主主義はアジアの平和を脅かすに至っています。そのために私たちは、2005年に日本が二度と再びアジアと世界の平和を脅かさないように、憲法第9条を断固として守り抜くために、第9条擁護を共通の理念とする草の根の市民運動が結集し、「米国9条の会」の設立者チャールズ・オーバビー博士をお迎えして「輝け9条!世界へ未来へ!フェスティバル」を始めたのです。第1年目は50団体が結集し、今年は86団体、2800人が参加しました。

10月18日夕に「輝け9条!世界へ未来へフェスティバル2008」を終わるに当たって、アメリカ大統領候補オバマ候補の勝利を祈念しつつ、オバマ候補の勝利の時に、心からのお祝いと共に私たちが願っている米国政府への切実な二つの要請を込めて、オバマ新大統領にこの手紙を送ることを、その場に参集した全員が一致して決議しました。

二つの要請は以下の通りです。

(1)アメリカ大統領オバマ候補とアメリカ民主党は、選挙戦を通して、「核兵器のない世界を目指す」と公約していました。1945年8月6日と9日に広島と長崎で、人類史上最初の原爆攻撃を受けて、両氏を合わせて30万人以上の人命を一瞬にして失い、それ以降核兵器の全廃を願い続けてきた私たち日本市民は、アメリカ民主党とオバマ候補のこの選挙公約を見て大きな希望を持ちました。そして今、オバマ候補が大統領に当選したので、私たち日本人はあらゆる方法で「核兵器完全撤廃」の実現に協力します。

アメリカ政府がまず率先して全ての核兵器の廃棄を宣言して世界の核兵器保有国に呼びかければ、「核兵器完全廃止」は夢ではありません。どうかオバマ大統領の第1期中にこの公約を実現してください。

(2)アメリカ大統領オバマ候補は選挙中、「大統領就任後16ヶ月でイラクから米軍を完全に撤退させる」と約束しました。私たちはこの公約を心から支持します。同時に、1945年9月以來63年以上に亘って米軍が日本に駐留しし続けていることにも注意を向けて戴きたい。

1945年9月から1952年4月までの米軍は、ポツダム宣言に基づく日本占領連合軍の主力として駐留していたもので、国際的に承認された駐留でした。

しかし、1952年4月以後の駐留は、名目は1951年9月7日に調印された日米安全保障条約に基づくものですが、日米安全保障条約は、当時のトルーマン政権が米軍の日本への駐留を継続させるために、当時の日本政府に押し付けた不平等条約でした。日本国民の多くは、講和条約後も米軍が日本全土に駐留し続けることに反対したのでした。

特にその不平等性に対して日本国内に与野党を超えて強い批判があり、安保条約に反対する大衆運動の只中で、1960年5月に改定が行われました。しかし、この改定によっても、米軍駐留の基本的な矛盾は解決されていません。そのために日米関係者はすべて「ダブルスタンダード」で表裏が大きく乖離しています。日本政府は米軍の駐留を歓迎していますが、国民はちがいます。

特に米軍が集中的に駐留する沖縄県の沖縄本島と神奈川県の横須賀市、大和市、相模原市、座間市、東京都立川市、青森県の三沢市、山口県の岩国市、長崎県の佐世保市では米軍の訓練による騒音、住民の身体・生命への危険性と米兵の犯罪による人権蹂躙と身体・生命への危険性に絶えず曝されています。しかし、代々のアメリカ政府に追随することで政権を維持してきた日本の自民党政権は、米軍基地から被害に苦しむ地元住民の訴えに耳を傾けず、時に金銭でごまかします。このようにゆがんだ日米関係が早晩破綻することは明らかです。そこで私たち日本の市民はオバマ新大統領に提案します。

日米安全保障条約を日米平和友好条約に変えて、在日米軍を撤退させ不平等な従属関係ではない、真の友好関係を築いて、共に協力して、アジアと世界の平和を創造しようではありませんか!

私たちは、あなたのスローガン・change!yes・we・canに励まされてこの提案をします。不平等で不合理で危険に満ちた現在の状態を、平等で合理的で平和な社会に変えようではありませんか!!

     「輝け9条!世界へ未来へフェスティバル2008」

coldsweats01長文になりましたが、オバマ大統領誕生の年に当たり、平和を希求する世界の人々の思いを受け止める大統領であることを期待してご披露いたしました。

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