01.福祉

2009年10月28日 (水)

危機の時代における協同組合の課題

今日は「社会的経済」の共育があり、京都府立大学教授の上掛利博氏のお話をききました。日常の目の前の介護に関わっている現場を少しはなれたところから見つめることができる機会と思って出かけてきました。

危機というと、アメリカに端を発したリーマンショックを上げることが多い中で、ノルウエーの司法制度を説明しながらバストイ島の刑務所(150人の長期受刑者)の無期懲役の犯罪者の生活状態をお話されました。

日本やアメリカでは重罰化する傾向の中で、ノルウエーでは刑罰の限界だと、社会的刑罰として公共施設のペンキ塗りや海岸線の整備などに参加させたり、社会や家族とのかかわりを持つ中で実際に再犯率や犯罪率が減少しているそうです。

休暇をもらって家に帰るなど”目からうろこ”でした。各自の居室にテレビやパソコンがあり、受刑者同士で食卓を囲んで食事をするなどの場面もあり大変驚きました。

以前”ショーシャンクの空に”と”カッコーの巣”というDVDを見ました。刑務所の中で図書室を作って本を読んでもらおうと受刑者自身が図書購入費を政府に何百回も要請文を送るシーンがありました。

ノルウエーの社会福祉や社会保障など勉強し行ってみたいと思います。「危機の時代における協同組合の役割」というのは、人間のニーズに応える「人と人のつながり」づくりと文化、歴史、哲学を持ってことに当たるということかなーとも思った秋のひとときでした。

 《呼んでみたい本や行って見たいところ》

  *鳥取県”野の花診療所”  「心のくすり箱」 徳永進さん

  *「国語教科書の思想」ちくま新書 石原千秋さん

  *「暴走老人」文芸春秋 藤原智美さん

  *福岡市「第2宅老所よりあい」

  *「父と暮らせば」 新潮文庫 井上ひさし

  *「虚空遍歴」山本周五郎

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月25日 (金)

困った追加経済対策ー介護の現場でもー

先日の介護の会議で「処遇改善交付金」について議題がありました。

追加経済対策に盛り込まれた「介護職員処遇改善交付金」は、訪問介護事業所では事業収入の4%。この使用目的は、介護が確個とした雇用の場として更に成長していけるよう・・というもので、2年6ヶ月間のみという時限つき。

4%というと、月50万円の事業所では、2万円。これを、介護職員のみに配布ということになれば、問題は複雑。

というのは、介護保険事業が始まる前から地域の助け合いとして介護の活動を拡げ、いずれ自分たちが年をとった時、助けてもらうコミュニティ・オプティマム・福祉(コミオプ福祉)としてワーカーズコレクティブという新しい働き方で拡げてきました。

高齢化が急速に進む中で介護保険制度ができ、介護の社会化が定着しました。ニーズが多様化する中で担い手不足が浮き彫りとなりましたが、今回の経済対策は、助け合いの部分へは対象となっていないようです。

いわゆる介護保険事業のみということです。もっとも厚生労働省がコミオプの働き方を理解しているわけではないのですから、コミオプ福祉へ上乗せすることはもともと考えられません。

私たちは、介護保険であろうとコミオプであろうと、その方の在宅生活を支援するという意味で同じと考え、分配金は同じです。わずかの交付金でも狭い意味での「介護職員」限定という考え方では、コミオプで同じように活動している仲間との「賃金格差」を生み出してきます。

”お上”がコミオプを理解していないがために発生してしまったことなので、単なる人件費のみに限定するのではなく将来にわたって雇用を確保できるよう人材育成も含めて活用できるよう、政権交代したことでもあり、再度この位置づけについて再検討を願いたいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月22日 (水)

介護福祉も医療連携が求められる時代に

このところ、病院通いが多くなりました。

入院している方への病院での新規介助ということもありますが、会員のご家族が入院されて食事の介助や院内散歩をすることや、訪問介護していた方が急遽入院のため、食事服薬介助など。

体の弱くなってしまった方が手術などされると手術前と後では、様子が大きく変化してしまうのも大変な驚きです。

笑顔や口を動かして何か言っていらっしゃるけれども言語とならない。そして、嚥下困難な状態の発生です。口が渇いていて舌が回りにくい様子で、吸い口で水分補給しても、飲み込みにくい状態。

ものを食べるという行為がこれほどまでに大変な脳を使う動作かと改めて驚きます。

そういえば、家族の介助として、たんの吸引の手伝いや、爪切りや耳かきなども解禁されましたね。よりいっそう医療との連携とスキルアップも求められていますね!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月22日 (日)

3月21日の神奈川新聞”デスクノート”に同感!!

2009031511170000 在宅重度障害者手当てを横浜市が全廃したニュースを見て問題を感じていた一人として、報道部の渋谷さんのコラムに共感しました。

横浜市は地域福祉が充実してきたからこれからは「将来にわたるあんしん施策」を作ると言うことで、未だ制度の具体的内容は不明のまま手当てを全廃しました。

介護保険法や自立支援法の場合も「高齢者が地域で安心して暮らせるため」とか「障害者が安心して地域で自立生活を可能にするため」とかいわれてきましたが、実際には、サービスの縮小や制限、応能負担から応益負担などお題目とは反対の自立生活を圧迫する状況が生まれていることは明確です。

障害者の地域作業所でも、工賃と利用料、食費など差引きするとプラスになる人はごくわずかです。

在宅重度障害者手当について、横浜市では賛成多数で廃止されてしまいましたが、神奈川県議会では全会一致で継続審査となったのは、今後どのような制度が作られるかということを見据えた上で判断しようという、少なくとも、決め方において筋の通った判断だったな~とほっとした思いを抱きました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月26日 (木)

新たな地域活動支援センターが保土ヶ谷にオープン”withゆう”

ちょっと前まで「地域作業所」と言っていたのですがいまは「地域活動支援センター」と表現が変わったようですが、今日は昨年12月からスタートしている精神障がい者の地域活動を支援する通所施設の開所式があり、夕方のケアを交替して頂き出席しました。

施設の開所式ってあったかな雰囲気で明るくてほんのりと感じるのですが、オープンに至るまでには何々ならぬご苦労があります。まず物件、しかし、福祉のまちづくり条例や改正建築基準法に適合するかどうか、地域の協力や理解が得られるかなどなど。

with・・いっしょに、ゆう・・you、結う、友、言う など  みんなといっしょに作っていきたいという思いで名づけられたようです。

私も早速利用者さんとお友達になり、昼食作りのボランティアさんにも「優しい手ですね」とほめられました。しわくちゃなてなんだけれどもね!受付をしていた女性が、先日ゆいまあるの社会講座に参加された人であったのも不思議な出会いでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月14日 (土)

「排泄ケアが暮らしを変える」ー人の尊厳とはー

春のような暖かな今日、介護生活用品など扱っているライフサポートワーカーズ10周年記念講演があり、県民サポートセンターのホールで”オムツ””トイレ””おもらし”など、あまり講演会として取り上げられないテーマで研修を受けてきました。

講師は、テレビでもおなじみの浜田きよ子さん。排泄に関するケアは、食事や更衣、移乗、移動の介助は受けても何とか自分でやりたい、どうしようもなくなってから・・・という思いが誰にもあるでしょう。「もれたらオムツ」「間に合わないとポータブルトイレ」とよく言いますが、やはり「何故もれるのか」「何故間に合わないのか」を考えることが大切だと。

病気ではないか、移動に時間がかかるのか、家の中は歩きにくくないか、座るのに時間がかかるのか、衣服を下ろすのに時間がかかるのか、トイレの工夫で解決できないか、などいろいろ考えさせられました。

高血圧やてんかんの薬は副交感神経を刺激して頻尿になりやすいとか、風邪薬やアレルギーかゆみ止めや抑うつ剤は交感神経を刺激して尿が出にくくなるなど薬との関係も大いにあるとのこと。

しっかりためて、しっかり出し切れる”いい排尿”をめざしていきましょう!

こんなこと書いてあるブロも珍しいかな?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月12日 (水)

11月11日は「介護の日」

今年から11月11日は「介護の日」とされ、あちこちでフォーラムが開催されました。

私は理事会や新しい方のサービス提供の手続き、事業所独立に伴う郵便局の口座の手続きなどで身動きできずどこにも参加できず残念でした。

このごろ要支援の方のご依頼が増えています。1時間30分までの間に、家の中の掃除や買い物同行、調理などが要請されます。しかし、この時間内ではその方に必要なサービスを提供するのは正直時間が足りないくらいです。

私たちが一人で買い物に行ってしまうのなら少しは早いかもしれませんが、一緒に街を眺めながら品物を選んでいくのは利用者の方で、そこはゆっくり楽しみながら選択して頂きたいと思いますし、本当にその方にとって必要ないい介護サービスを提供したいと思いますが、苦しいところですね。

生活保護を受けていらっしゃる方でしたので、あわてて、援護の手続きをしました。今日は福祉クラブのワーカーズで担っている介護用品の展示説明がありました。足元や上体が上下するベッドやエアーマット、シーツや寝巻き、枕やクッションなど本当に工夫されたものが沢山ありました。

私も肩こりにも聞く枕を買いました。1万8千円と、ちょっと高価でしたが、私にプレゼントしちゃいました!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月 1日 (日)

拡げよう!地域福祉の輪

2008060111470000 昨日まで寒く心配した天気も見事に晴れ第13回ふくしまつりが無事開催されました。保土ヶ谷区は川辺公園を借りて、地元農家の野菜や納豆の生産者や、地域作業所の方など参加していただきました。

初めてチャリティのためのお祭りらしく移動サービス用のワゴン車も展示して、実際に来場者に乗っていただきました。この車は車イスごと乗るものではなく、座席が回転して片麻痺の方などに乗りやすいものと思いました。

WE21ジャパンや生活クラブ、配食サービスのじゃがいもの会、たすけあい皆人、ネットにし、ネット保土ヶ谷のメンバーも参加し、それぞれシャボン玉、フェアトレード品、おもちゃ、フリーマーケットなど販売しながら沢山の寄付を福祉クラブに頂きました。

3回目となる藤塚太鼓は年々上手になってきています。小さな子どもが中学生になってバチさばきもなかなかです。初めて「保土ヶ谷市民活動応援隊」から病院や介護施設などでボランティアをしている方にアコーディオン演奏をしていただきました。

市販ジュースの着色料実験なども行い、あっという間に砂糖と着色料でジュースができることを目で確かめ、生活クラブのジュースとの違いを改めて確認しました。皆様からの売り上げと寄付で原材料費を引いて、今年も1台福祉車両が購入できるかなーと楽しみです!ありがとうございました!happy02

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月25日 (日)

あったかい街をみんなの知恵と力で!

今日は、家事介護ワーカーズゆいまあるの第4回定期総会でした。今日を迎えるまで剰余金の分配や決算案、予算案など何度も顔を突き合わせながら討議し、同時に出席者が3分の2以上いなけれなならず、直前までヒヤヒヤしていました。(実はゆいまあるには朝起きが苦手な人がいるのです。なにもなければ午前いっぱい寝ているそうな)

みんなで声かけあって、3分の2以上の出席があり、来賓も同じ地域で活動している生活クラブコモンズ委員長、たすけあい皆人理事長、WE21ほどがや代表、配食ワーカーズ副代表、ネットワーク横浜・保土ヶ谷運営委員、福祉クラブ生協理事など大勢の方に出席いただいて、暖かい励ましの言葉をいただきました。

今年は定款の変更や役員改選の年でもあり、新たに若いメンバーが理事に加わり、希望のもてる総会でもありました。何よりうれしかったのは、昨年までは提案者が私一人だったのに、今年は3人で提案できたことです。

参加型といいながら、一歩を踏み出すにはちょっとしたきっかけと勇気がいるのでしょうか。第二部では南区で活動している家事介護の団体からお話を聞き、定例会、福祉クラブ保土ヶ谷連絡会集会、ティーパーティなど盛りだくさんな一日でした。5月は総会の月。とりあえず今日が総会の”トリ”となりました。お疲れ様!!smile

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月17日 (土)

「溜め」がうすくなっている今・セーフティネットを地域から

2008051616510000 神奈川県がまとめた労働相談件数は、派遣社員からが過去最多となり、派遣を含む非正規雇用労働者からの相談も3年連続で増加したと、昨日の神奈川新聞で報道されていました。

同じ日、(特非)ワーカーズ・コレクティブ協会の記念講演で、NPO法人自立サポートセンター”もやい”の湯浅さんから「貧困の現状」についてお話を聞き、重ねて理解することが出来ました。

憲法25条で「健康で文化的な最低限度の生活の保障・・・」が謳われていても、非正規社員だけではなく、正規社員も成果主義やサービス残業などで過労死寸前の人も多く、派遣で貧困化するか、正規でも過労死するかという、それぞれのラインはいつでも動いて2008051516430000 いる状態であると、相談の実態から事例に基づいてお話を聞きました。

以前は、労働市場からはじかれた人の相談が多かったそうですが、今は、生活相談もセットで相談に来られる人が多くなっているとの事。生活のお金がない、家族の関係がない、地域の関係ももてない、精神的にも弱っている、それぞれのところに「溜め」がなくなってしまって、一歩間違うと貧困化に滑り台のように転落する社会構造に変化していると言う事を実感しました。(滑り台って落ち2008051516550000 るときは早いけれど、登るには時間がかかるんですよね!)

9年連続3万人をこえる自殺者がでています。しかし、その内、1万人は経済的な理由です。食も水も福祉も医療も非常に危うい状態を招いてしまっているのは政治の結果です。だからこそ地域で伝え合って、拡げて、つながりあってセーフティネットを幾重にもつくっていかなければと思った次第です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧